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sxgauxga「紫異変」
かの妖怪の賢者に男が出来たらしいという噂は瞬く間に幻想郷に広がったが皆の反応は衝撃と言うよりは
むしろ「彼女にそう言う浮いた噂があって良かった良かった」という反応で何ともいえない不思議な空気が幻想郷全体に出来上がっていた。
だが数日後、和やかな空気は一掃され恐怖が幻想郷を包み込むこととなる。
人間、妖怪、幽霊…相手も時も選ばない彼女の執拗な惚気話が始まったのだ。
酷い時にはその惚気話は半日を過ぎるので睡眠不足になる者が続出し安眠できるといえば八雲紫とそのお相手がイチャイチャしてる時ぐらいしかなかった。
やがて「明日はうちに惚気に来るのでは…?」という恐れから睡眠不足になるものも現れ、誰もがいまだかつてないと認める深刻な問題へと発展していった。
何人かの勇気ある者たちは八雲紫に直訴しにいったがその圧倒的な幸せオーラの前に話を切り出すこともできず逆に惚気話の相手をさせられてしまい這々の体だった。
永遠亭の薬師に貰った半月分の睡眠薬が切れた頃、これはさすがにまずいと博麗霊夢は今にも落ちそうな瞼をこらえて博麗神社を飛び立った。
霊夢 「あのね紫、貴方のせいで昼の者も夜の者も境界が無くなってるのよ。おかしいよねこれ?私も凄く眠くて本気で困ってるの」
紫 「そうね…確かにちょっと浮かれすぎてたみたいね…。でもね彼ったらね」
霊夢 (…Somebody help)